名作劇場

あっしーの鏡地獄

投稿日:2017年11月4日 更新日:

私の友人にAという男がいるのですが、Aの身の上に起こった奇妙な話をきいてください。

この男はなぜだか鏡にうつる景色に興味をそそいでいて

じーっ

あしっ(にこっ)

じーっ

こんな調子で鏡ばかりながめているのでした。

あるときなど

ちょいと君、この箱の穴を覗いてみてくれたまえ。

こう?

あっ!

わあ!びっくりしたあ!!

ははは、驚いたかい?

もう・・・・

と、こんな鏡仕掛けの奇妙なカラクリ装置を作っては悦に入っていたのです。

こうして、Aはレンズの魔力に取り憑かれていったのです・・・

そしてついに悲劇が!

あるときAの小間使いから連絡があり,miすぐに来てほしいというではありませんか。

だ、旦那様がこのガラス玉の中に入られて・・・

これは?

なにやら技師に中に鏡をはらせて作らせておりました。

昨日技師ができあがったガラス玉を持ってきて、旦那様は喜んでこの中にお入りになられて、それっきり出てこないのです。

外から開ける扉も見当たらないし・・・

どうしましょう

こっこれは

あししし・・・・あししししし・・・・

中からはこの世のものとは思えない薄気味わるい笑い声が聞こえてくるではありませんか。

あししし・・・・あししししし・・・・へへっへへっ

ああ、なんということでしょう。

Aは彼の智力の及ぶ限りの鏡装置を考えだし、自らその好奇心を抑えきれずに足を踏み入れてしまったのです。

球体の鏡の中心に入った人がかつてこの世に一人だってあったでしょうか。

彼はこのガラス玉の内部で一体なにをみたのか・・・。

私はあまりのおぞましさに


がしゃーん!!

あしーっあしーっあしーっ!

これでAについての物語はおしまいです・・・

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